すずめのこと

今日、夕方雨戸を閉めようと外に出ると、足下に茶色くて小さなものが目に入りました。
それは、すずめでした。
私を見ると、そのすずめはチョンチョンと逃げていきました。
そこで、すぐに気がついたのは、このすずめは『飛べない』ということでした。

辺りは暗くなってきてるし、その上、近所の猫が時折散歩にやって来る我が家だったので、これはいけないと、とっさの行動でした。
チョンチョン逃げ回るすずめをやっとのことで手のひらにつかまえて、うちの中に保護しました(その時は、完全に保護したつもりでした...)。
ヒナかと思ったすずめはヒナではなく、大人のすずめでした。
たぶん羽根が、おかしくなっていたのではないかと思います。

警戒心の強い小さなすずめが人間につかまえられて怖いのは、当然のことなので、とりあえず脱衣かごにタオルを敷き、水を入れ、上からふわりとタオルをかけ、暗い所に置いてやりました。
その後、ネットですずめを保護した場合の対処方法を調べたり、すずめのヒナを何度も育てたことのある実家の父にも電話し、明日にでも、一度獣医さんに連れて行ってみようと思っていました。

その時までは、明日からのすずめの世話のことで頭がいっぱいで、もしかしてまた空に返してやれるかも、もしそれがかなわなくともなんとか世話して、飼ってやれるかもと思ってました。
でも、そんなに簡単なことではなかったのです。

何度か見に行っても、同じ位置からまったく動いている様子はないし、雑食のすずめだからとご飯粒を入れてやってたのですが、それにも見向きもしない。
食べない時には、無理にでも食べさせることが必要と書いてあったので、一粒くちばしを開いて、入れてやったりしましたが、結局それも喉の奥まではいることはありませんでした。

どうしたらいいのかと頭を悩ませて、次に見に行った時には、もう息をしていませんでした...。
あっというまのことで、その時は、涙も出ませんでした。
なんで...という気持ちだけでした。

少し気持ちが落ち着いてから、いろいろと調べてみるとこんなことが書いてありました。
『大人のすずめはよほどでなければ、人にはつかまりません。すずめはとても敏感で人を恐れるため、人が近寄ろうとするとサッと逃げていきます。
しかし、たまに弱っていたり怪我をしていたりして飛べずに走って逃げたり、じっとして動けなかったりするすずめもいます。
もし様子がおかしい大人のすずめに出会ったら、少しはなれて様子を見てください。
近寄った時に少しでも飛んで逃げようとするなら、そのまま保護せずに様子を見てください。かえって保護したほうが、人間を恐れる恐怖感とストレスから弱ってしまう可能性も高いです。』

私は、もしかして様子を見るべきだったのではないかと思いました。
ただただ自分の満足だけに、捕まえて、保護してやった気持ちになっていたのではないかと...。
猫にみつかったなら、それはそれですずめの人生だったのかもしれないし、もしかしてなんとか逃げ切って、羽根の具合も良くなって、また空に戻れたかもしれないと、今すごく後悔しています...。
すずめの命を縮めたのは、自分かもしれません。

野生の動物を世話するのは、本当に難しいことなのですね。
今回のことは、自分の中でもすごく大きな出来事でした。
私にはこの経験を活かすことしか、すずめにしてやることができません。
ほんとに申し訳なかったと思います。
明日、庭に埋めてあげるつもりです。

ほんとは、このことをブログに書くつもりはなかったのですが、もしかして次に同じような状況になった人がいたら、少しでも参考になるかもしれないと思って書きました。
なので今日だけは、コメント不可にさせてもらいました。

また次からは、楽しかったこと、おもしろかったことなどをUPしたいと思っています。
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